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三角猫の巣窟

三角猫の巣窟

音信不通の際の安否確認の方法


友人が急に音信不通になって生きているかどうかもわからなくなってしまい、初めてのことだったのでどうすればいいかよくわからなかったので、なぜ連絡がとれないのか、どうやって安否確認をすればよいのかといろいろ考えて、他の人の役に立つかもしれないのでまとめておいた。留置所の対応など法的な情報はネットで調べた不確実なものだということを予め断っておきます。

●音信不通の人に連絡して安否確認する段階のまとめ
.音信不通の人の家族、共通の知人、職場に連絡して、自分以外の人が音信不通の人と連絡が取れるか確認する(人間関係が原因の場合は特定の人だけが無視されている可能性がある)。
.SNSで音信不通の人の直近の状況(過労や体調不良や自殺のほのめかしや危険が伴うレジャーなど)をチェックしたり、音信不通の人の知人に最近の様子(別れ話や失職や金銭問題など)を尋ねたりして、連絡が取れない原因を推測して緊急性があるか判断する。
.複数人が電話やメールを送っても返事がなく、会社や学校に来ていないなどの異常があるなら家を訪ねて、生活状況を調べて生命にかかわる緊急事態か否かを判断する。
.緊急度合いに応じて警察に連絡する。緊急でないときの警察への安否確認の相談は警察相談専用電話(#9110、または03-3501-0110)に電話するか、最寄りの警察署に相談する。警察に相談すると遠くに住む家族や親戚などの自分が直接確認に行けない場合の安否確認を代わりにやってくれる。事件や事故や自殺の可能性が高くて警察官にすぐに現場に駆け付けてほしい緊急事態なら110番する。海上の事件や事故の場合は118番で海上保安庁に捜索や救助を依頼する。大規模な災害が起きた時は171番の災害用伝言ダイヤルに伝言があるか確認する。
5.室内で死亡している、または病気や怪我で身動きがとれない可能性が高い場合は、合い鍵を持っている家族や大家に頼んで家の鍵を開けてもらうか、警察官に安否確認の立ち合いの依頼をしてから鍵屋に頼んで鍵を開けてもらって、室内を確認する。鍵開け費用は依頼者負担で現地見積もりなので1-2万円程度の現金を用意しておく必要がある。犯罪や急病などの緊急事態ですぐに救助が必要な場合は鍵屋を待たずに警察や救急が窓を割って室内に入る場合がある。
6.家におらず、連絡も取れず、行方不明なら家族や恋人や後見人が警察に行方不明者に関わる届出(捜索願)を出す。室内で死亡している場合は警察が発見者や近所の人に事情聴取して検死が行われる。

在日外国人向けに一応英語版も載せておきます。
●Summary of steps to check whether someone is alive or not when they do not respond to your call in Japan.
(note: this artilce is mainly written for people who are living in Japan, not for foreign tourists or foreiners living in other countries.)
.Contact their family, friends or work place to confirm whether other persons can contact them. They might be just ignoring only you if you have a trouble with them.
.Judge whether it is emergency or not by checking SNS (such as posts suggesting suicide, illness, etc), or ask acquaintances about their recent situation (such as they went to climb a mountain, they went to ski, they went to a beach, they were arrested, they were hospitalized, etc). Sometimes foreign smartphones lose reception in mountains if LTE band 18 or 19 (800MHz) is unavailable on the smartphones and foreigners in Japan may not notice it, and they may not be able to call help even if they got lost in a mountain, so it is important to confirm whether they went to a mountain or not. 3129 people got lost in a mountain in 2018, and 169 people are foreigners and 55% of them got lost during backcountry skiing.
.Visit their home if they do not respond to anyone and there are obvious problems such as they did not come to workplace or school, and judge if it is emergency or not.
.Call police according to degree of emergency. You can consult with police officers by calling #9110 if it is not emergency, or you can visit nearby police station to consult about the matter (athough Japanese police officers may not speak English or other foreing languages). You can also contact consultation centers for foreign residents in Japan. The consultation centers are located in each municipal but the users may be limited to foreignors who are currently living or working in Japan, and reservation may be also reuired for preparing an interpreter. Enbassy of each country in Japan will give you advice about how to contact to police to find a missing person, but you may be required to prepare credible evidences that the missing person was involved in a crime or an accident, or else the embassy may not help you.
You should call police by calling 110 if it is really very emergency and you need police officers to come as soon as possible. You should not call police if it is not really very emergency because police officers are very busy for dealing with emergency matters.
You should call Japan Coast Guard by calling 118 if a maritime accident may have occured such as someone went to sea for swimming or angling and did not come back (police is also OK because the police officer will contact Japan Coast Guard anyway).
You should call Disaster Emergency Message Dial by calling 171 if a massive disaster happens such as earthquake, tsunami, eruption and flood. They might have left messeges about their whereabouts if they were alive.
5.Ask police officers to come their house and then ask a locksmith or the landlord to open the door of their house if they might have died in the house, or it is highly possible that they can not respond or move due to severe illness or injury. You have to pay about 10,000-20,000 yen to make the rocksmith open the door.
6.Visit nearby police office to write application to search for the missing person if they are not in the house and still missing. Police may call you later if they were found, or found to be imprisoned, or found to be dead.

●連絡が取れない状況の検討
今まで連絡が取れていたのに、急に連絡がとれなくなるのには何かしら原因がある。その原因がわかったり推測できたりすれば、すぐに対処したほうがいいのか放っておいたほうがいいのか対応しやすくなる。いきなり警察を呼ばずに、警察を呼んで鍵を開けて安否確認する必要があるほどの緊急事態なのか状況をまず検討する。
警察庁生活安全局生活安全企画課の平成27年中における行方不明者の状況(PDF)によると日本では毎年8万数千人の新規行方不明者がいて、そのうち認知症とかの疾病関連は22%、家出とかの家庭関係は20%、事業・職業関係は11%、異性関係は2%、学業関係は2%、犯罪関係は1%未満のようである。そのうち8万人程度は帰宅確認や発見によって所在確認がされている。
音信不通というのは行方不明になって捜査願を出す前の段階で、家族と暮らしている人が音信不通ならその家族に尋ねれば原因や安否がわかるけれど、一人暮らしをしている人が音信普通になると連絡がとれない状況の深刻度がよくわからず、対処法がよくわからないのがやっかいである。孤独死している場合もあるし、行方不明の場合もあるし、単に携帯電話のバッテリーが切れている場合もあるので、深刻な原因から深刻でない原因までひととおり考えてみる。

◆体調に問題がある→緊急に対処したほうがよい場合がある
・仕事が忙しかったり、疲れて寝ていたりしていて、時間的余裕がなくて返事ができない。
・ゼミや学会や発表会の前日に徹夜で作業して、発表当日に寝坊したり体調不良になったりしている。
・高齢者が難聴になって電話の呼び出し音に気づいていない。
・インフルエンザや食中毒や熱中症などの病気になったり、コロナワクチンの副反応が出たりして、起き上がれなかったり意識がなかったりして電話に出られる状態ではない。
・病院に入院していて携帯電話の電源を切っている。病院によって携帯電話が使用できる場所や時間帯が違う。入院や手術の際にはたいていの病院で身元保証人が必要で、病院で死亡した場合は保証人に連絡がいく。恋人や友人などの第三者が入院している人の安否を知りたい場合は、入院している本人に連絡を取ろうとするよりも家族などの保証人と連絡を取るほうがよい。
・病気や怪我でどこかの病院に搬送されていて、意識がなくて連絡がとれない状態。身元確認ができれば病院から家族に連絡がいく。
・身分証明書を持たずに外出して死んで身元不明の遺体としてどこかの病院に保管されているか、火葬されて無縁仏になっている。警察庁の身元不明相談所によると都内で100体の身元不明遺体があるようで、所持品や似顔絵などを公開している。「クローズアップ現代+」の縁切り死特集によると全国で2万人の身元不明遺体があるそうである。
・家庭内暴力や虐待などで重傷を負っている。
・室内で孤独死している。
・死んでいて葬儀も終わったが、遺族が故人の交友関係を把握していなくて知人に死亡報告をしていない。

◆精神に問題がある→緊急に対処したほうがよい場合がある
・仕事や学校に行く気分でないのでさぼっている。ブルーマンデー症候群で月曜日だけやる気がでないパターンもある。
・スマホ依存から離れるためにデジタルデトックスをしていてスマホを使わないでいる。
・仕事のノルマや発表会のプレッシャーに耐えかねて連絡を無視して引きこもっている。発表会の直前などのストレスが高い状況でパニック障害や心因性発熱などで急に体調不良になる人もいる。
・ストレスがたまって一人になりたいので連絡をすべて無視している。
・うつや適応障害になって連絡を無視している。特にストレス源になっている上司からしつこく連絡すると逆効果になっていっそう無視される。
・ストレスが原因の解離性障害になって、記憶をなくして失踪して別の生活を始めている。
・精神病院に入院していて連絡が取れなくなっている。
・大麻の幻覚妄想や、覚せい剤の被害妄想や、統合失調症の幻聴の症状が出て、誰かに追われていると思い込んで逃げていたり、電話が盗聴されていると思い込んで電話を使っていない。
・認知症や若年性認知症などで自宅がわからなくなって家に帰れずに徘徊したり、自分の名前や住所もわからなくて身元不明のまま警察や老人ホームで保護されている。例えばファッション評論家のピーコが自宅のエアコンやテレビをつけたまま行方不明になったと話題になったけれど、後で認知症になって万引きして施設に入れられていたのが判明した。
・新興宗教に入信して施設で共同生活していて外部と自由に連絡がとれない。
・自殺している。男性は月曜日の午前中の自殺が多い。一般的にクリスマスシーズンの自殺が多いと言われているけれど、オーストリアの統計だとクリスマスよりも新年が自殺のピークになるそうである。

◆金銭に問題がある→緊急性なし
・銀行口座に入金し忘れたり、クレジットカードを使いすぎたりして引き落とし口座の残高不足で携帯電話が止められた。
・借金の催促などがあって夜逃げして、逃げた先を知られないように連絡を無視している。
・家賃を滞納して家を追い出されてホームレスになって携帯電話代も払えなくて携帯電話が止められた。プライドが高い人は貧乏を知人に知られるのを恥だと思って、知人や行政に頼らずにいきなりホームレスになって連絡が取れなくなることがある。
・借金返済のために携帯電話を取り上げられて風俗やタコ部屋や漁船で借金を返し終わるまで働かされている。
・宝くじが当たったり遺産を相続したりして金持ちになったことを周囲に知られたくないので、人間関係を整理してあまり親しくない人とは連絡を絶った。
・横領がばれそうなので高跳びした。
・詐欺師が結婚詐欺や取り込み詐欺を成功させて、連絡を無視して逃げている。
・外国人技能実習生や住み込みで働いている人が稼げない仕事に見切りをつけて、別の仕事を探すために失踪して雇用主や知人の連絡を無視している。

◆人間関係に問題がある→緊急性なし
・連絡の頻度が多くて過干渉だったり、かまってほしい態度をとったりするのがうざがられて相手に無視されている。
・セクハラまがいのメールやロミオメールなどの連絡の内容がくだらなすぎてまともに相手にする価値がない人として相手に無視されている。
・仕事に集中したいときにどうでもいい内容の連絡をされても気が散るので返事をしないでいる。
・休暇中は仕事関係の電話に一切でないタイプの人がいる。こういう人は営業日なら連絡が取れる。
・仕事を辞めるつもりで職場に連絡するのも嫌なのでばっくれている(バックラー)。
・嫉妬深い恋人に他の人と連絡をしないようにモラハラされているので連絡が取れなくなった。詐欺や洗脳の場合もターゲットが自分の言うことだけ聞いて他の人に相談しないように連絡先を消させたりする。
・SNSでの人間関係に疲れてSNSをやめた。VTuberとかのSNSで匿名で活動している人は嘘がばれたり炎上したりしてフォロワーと険悪になると自殺したことにして伸びしろがない古いアカウントを捨てて、別名で活動を始めるケースがある。
・浮気をしているのを隠していて都合が悪いタイミングで交際相手から連絡がきたのを無視している。
・けんかや誤解が元で相手から一方的に絶縁(CO、カットアウト)された。
・別れ話ややりなおす話が面倒でもう付き合う気がないので、恋人や元恋人からの連絡を無視している。交際相手の妊娠が発覚したら責任をとりたくないので逃げる男もいる。
・ストーカーやDVや毒親から逃げていて、知人を通じて避難先がばれないように事態が収まるまであまり親しくない人と連絡を絶っている。
・不倫相手と逐電した。
・進学や転職の機会に人生をリセットしたくなって今までの人間関係を全部捨てた。
・自己愛性人格障害なので失敗を責める人や利用価値がなくなった人からの連絡を無視している。
・回避性人格障害なので連絡を無視して人間関係をリセットして不安や問題から逃げた。

◆電話に問題がある→緊急性なし
・コンセントが使えない場所にいたり、旅行中に充電器やモバイルバッテリーを忘れたりして、携帯電話が充電できない。
・携帯電話を落としてどこかで保管されているか、落とした場所を特定できなくて回収できない。
・携帯電話が壊れて新しいものを買うまで連絡がとれない。
・携帯電話を盗まれた。海外旅行中に携帯電話とかの高価な電子機器を強盗されることはよくある。
・携帯電話を買い換えた際にMNPをせず、以前の電話番号宛に連絡がつかなくなっている。
・携帯電話の初期不良やSIMの不具合などの問題で通話がつながらなくなっている。
・LTE Band19(プラチナバンド)非対応の海外製SIMフリースマホを使っていて、田舎や山間部では電波が届かなくなっている。
・格安SIMの低速通信プランを使っていてデータ通信速度が遅すぎてメールやSNSアプリ経由での連絡がうまくできない。
・SNSアプリでサーバーエラーや通信障害が起きていて、そのアプリ経由で連絡ができなくなっている。その場合はダウンディテクターとかの障害発生状況を検知するサイトでサービス運行状況を確認するとよい。
・古いメールアドレスや捨てアドレスなどにメールを送っていて、相手がもうそのメールアドレスを使っていなくてメールを確認していない。
・高齢者が固定電話のコードをうっかり引っこ抜いたり、受話器がはずれたままになっていたりして、電話が使えないことに本人が気づいていない。
・スマホのボタンの押し間違いや故障で音量がゼロになったり、マナーモードになっていたりして、着信に気づいていない。普段スマホを使わない人なら着信の通知も見ないので数時間から数日気づかない可能性がある。
・台風や竜巻や土砂崩れや大雪などで電柱や街路樹が倒れて電話線が切断されて、固定電話が通じなくなっている。

◆場所に問題がある→緊急に対処したほうがよい場合がある
・海外旅行や海外留学中で電波が届かないところにいたり、海外滞在中に現地のSIMを契約していて日本で契約したSIMや電話番号を使っていない。
・客船で旅行したり遠洋漁業の漁船で働いていたりして、寄港するまで携帯電話の電波が届かない。
・携帯電話を持っていない高齢者が旅行していて、自宅の固定電話に連絡しても電話に出ない。一人暮らしの高齢者が外出して何日も戻らない場合は認知症になって道がわからなくなって自宅に帰れなくなっている可能性があるので保護したほうがよい場合がある。
・釣りや登山やキャンプや北海道の原野などの携帯電話の電波が届かないところに出かけている。
・電波の届かないところで遭難した。たとえばスキー場で新雪で滑りたくて立ち入り禁止エリアに入って遭難したり、標高が低い山をなめて入山届けを出さないまま軽装でハイキングに行って遭難したり、プレジャーボートで沖に釣りに行って船が転覆して携帯電話が水没して連絡が取れなくなったりする。
・WiFi非対応の飛行機に乗っていて携帯電話を機内モードにしているので通話やメールでの連絡ができない。
・映画館や冠婚葬祭やゴルフなどに行っていてマナーとして一時的に携帯電話の電源を切っている。この場合は夜になって用事が終わると連絡が取れるようになる。
・地下鉄の車内や地下のライブハウスやトンネルや洞窟など、電波が届きにくい場所にいる。プラチナバンドがない楽天モバイルだと屋内で電波が届かなくて通話や通信ができないことがある。
・会社の社外秘密を持ち出さないように私用スマホの持込を禁止されたり、仕事中に私用スマホの使用が禁止されていたりして、休憩時間や退社後にしか連絡が取れない。
・インフラが貧弱な発展途上国ではしばしば停電が起きて電話やメールが使えなくなることがある。

◆事件や事故や災害→緊急に対処したほうがよい場合がある
・逮捕されて留置所にいて電話が使えない状況。留置所に入れられると外部と連絡がとれなくなるし、夜中に現行犯逮捕されたり早朝に逮捕状を持った警察官がやってきて逮捕されたりすると家族や会社などに連絡する暇がなくて洗濯物を干しっぱなしだったりして室内に生活感が残ったままなので、逮捕されたことを知らない第三者からは突然失踪したように見える。留置所では携帯電話の電源が切られた状態で保管されていて、外部と連絡がとれなくなる。逮捕の制限時間は最大で72時間で、逮捕された被疑者は48時間以内に検察に身柄を送致され、そこで検察官が引き続き身柄を拘束(勾留)して取り調べをする必要があると考えると、その翌日、裁判所が引き続き勾留するかどうかの決定をして、被疑者が希望すれば一箇所だけ固定電話宛に平日の日中に名前、罪名、どこの警察に留置されているかを伝える。電話のかけなおしや留守番電話への吹き込みはない。逮捕されてすぐ弁護士を頼んだ場合は弁護士から家族に連絡が行くが、そうでなければ早くても逮捕から約3日後の連絡になる。起訴前の勾留期間は原則として10日間、最大でも20日間で、罪を認めていなかったり罪が重かったりする場合は勾留が長引く。起訴後の勾留期間は原則として2ヶ月間で、その後1ヶ月毎に更新され、判決が下るまで続く。起訴されなければ不起訴になりそのまま釈放される。
・麻薬取締官に狙われていることに気づいて売人の連絡先がばれないように携帯電話を処分して、尿検査などで逮捕されないように麻薬が抜けるまで逃げている。
・不法滞在の外国人が入管につかまって母国に送還された。
・やましいことがあって警察ややくざから逃げていて、身分を偽ったり連絡先を変えたりしながらどこかに潜伏していて、居場所がばれないように知人からの連絡には返事をしない。逮捕状が出ている人は犯罪人引渡し条約がないうえに物価が安くて長期間潜伏しやすい東南アジアに逃げている場合がある。
・金銭目的やわいせつ目的で誰かに拉致されて監禁されたり、保険金目的や背乗り目的で殺されたりして、事件に巻き込まれた。
・農作業中に機械に巻き込まれたり、酔っ払って川や用水路に落ちて死んだり、雪国で屋根から落ちてきた雪の塊が直撃して雪に埋まっていたり、海岸で高波にさらわれたり、人通りのない山道でひき逃げされたまま発見されていなかったり、無保険の交通事故にあって隠蔽のために遺体を隠されたりするなど、事故に巻き込まれた。携帯電話が交通事故の衝撃や水没で壊れて連絡がとれなくなることがある。
・不慣れな山道を車で走って崖から落ちた。冬の山道だと雪が降っていなくても道路が凍っていることがあるので、スタッドレスタイヤをつけていないとスリップする。夏に草が茂っていたり、冬に大雪が積もっていたり、崖の下が湖だったりすると、山道で事故を起こしても車がなかなか発見できなくなる。
・風呂やトイレの鍵やドアが壊れて閉じ込められたり、外開きの扉の前に置いたものが倒れて閉じ込められた。たいていの人は風呂やトイレにまでスマホをもっていかないし、隣の家との距離がある田舎だと大声で助けを呼んでも気づいてもらいにくいので、熱中症の危険がある夏や凍死の危険がある冬は早めに救助する必要がある。
・親子二人暮らしの場合、子供が親の年金をもらうために親が死んでも死亡届を出さずに遺体を隠している場合がある。
・裏仕事に関わって消された。中国やロシアだと政治家や高官の裏金作りをしたり賄賂を送ったりしていた経営者が突然行方不明になる。日本だとヤクザや利権絡みの問題を手掛ける弁護士やジャーナリストが行方不明になったり死体になって発見されたりする。
・洪水や地震で携帯電話の基地局や光ファイバー回線が被害を受けると、復旧するまで通話や通信がつながらなくなる。停電したときには光回線のIP電話がつながらなくなり、携帯電話の基地局のバッテリーが切れると携帯電話がつながらなくなる(役所などの重要な場所にある携帯電話の基地局は停電してもバッテリーが24時間程度持つように対策がされている)。災害時に皆が一斉に連絡をしようとして基地局で同時に通信できる端末数を超えてしまうとつながらなくなる。
・台風などで避難勧告が出ている場合は自治体が指定している避難所に避難している可能性がある。避難所には災害時用公衆電話が設置されているので、171の災害用伝言ダイヤルに伝言があるかもしれない。

◆職業や性格から音信不通になった原因を推測する
以上の原因を整理すると、音信普通になった人の職業や性格によって原因が推測しやすくなる。人間関係のトラブルや体調不良や携帯電話の故障や事件に巻き込まれることは誰にでも起こりうるものの、その人ならではの原因もありうる。
社畜系の人は仕事しすぎて体調不良かもしれないし、パーリーピーポー系の人は二日酔いでつぶれているかもしれないし、コミュ障系の人は人間関係がめんどくさいのかもしれないし、海なし県民系の人は遊泳禁止の海岸ではしゃいで高波にさらわれているかもしれないし、岡山県民系の人は用水路に落ちているかもしれないし、高齢者系の人は夏にエアコンをつけずに熱中症になっているかもしれないし、メンヘラ系の人は自傷して入院しているかもしれないし、自殺志願系の人は座間に呼び出されているかもしれないし、浮気系の人は人間関係に問題があるかもしれないし、マイル修行僧系の人は飛行機に乗っているかもしれないし、自己愛性人格障害系の人はコントロールできなくなった相手を切り捨てて無視しているのかもしれないし、ギャンブラー系の人はたこ部屋で働いているかもしれないし、オラオラ系の人は揉め事を起こして留置所にいるかもしれないし、やくざ系の人は逮捕を逃れるために東南アジアに潜伏しているかもしれないし、ホスト系の人は客のツケがかさんで飛んでいるかもしれないし、アウトドア系の人は携帯電話を落としたり海や山で事故にあっているかもしれないし、走り屋系の人は峠でドリフトに失敗して不運と踊っちまっているかもしれないし、投資家系の人は投資で大損ぶっこいて自殺しているかもしれないし、農家系の人は農作業中に熱中症になったり農機に巻き込まれたりしているかもしれないし、自分探し系の人は海外旅行中で電波の届かない僻地にいるかもしれないし、外国人留学生系の人は知り合いを避けて人目のつかないところに不法滞在したり母国に強制送還されたりしているかもしれないし、詐欺師系の人は金づるから金を引き出したあとはとんずらしているかもしれないし、貧乏系の人は格安の低スペックSIMフリースマホを使っていて電波が届いてないのかもしれないし、機械オンチ系の人は携帯電話の設定を間違えているかもしれない。

◆何時間音信不通になっているかで原因を推測する
自分だけが相手と連絡がとれないなら人間関係が原因かもしれないし、自分だけでなく他の人も相手と連絡がとれないなら携帯電話の問題かもしれないけれど、これらの場合は早くて数時間、遅くても1日あれば相手の無事が確認できる。たいていは寝過ごしていたとか、携帯電話をなくしたとか壊したとかの些細な問題なので、数時間連絡が取れない程度なら気にするほどでもない。
しかしふだん真面目な人が会社を無断欠勤しているとか、家族や親しい友人でも連絡が取れないとか、数日間音信不通の場合は病気や事故や逮捕など何かしら深刻な状態かもしれないので、電話やメールの返事を待つよりも直接住所を訪ねて安否確認をするほうがよい。

●安否調査
▼近況確認▼
・SNSの最終ログイン日や投稿内容の確認。体調不良を訴える投稿、自殺をほのめかす投稿、投資で大損したり恋人と別れたりして自暴自棄になった投稿などの異変がないか、海水浴、釣り、サーフィン、登山、キノコ狩り、山菜取り、キャンプ、ツーリング、スキーやスノーボードでバックカントリーを滑るなどの危険が伴うレジャーの予定がないかをチェックする。アウトドアや長距離のドライブに出かけてから自宅に戻っていない場合は事故にあった可能性がある。特に旅行の帰り道の長距離ドライブや登山の下山時は疲労が原因で事故を起こしやすい。
・安否不明者の家族、友人、学校の同級生、会社の同僚、取引先などの仕事仲間、趣味仲間などに安否確認の協力をしてもらう。人間関係が原因の場合は自分だけが相手に無視されている状況かもしれないので、他の人が連絡をとれるか、最後に連絡が取れたのはいつなのか確認する。入院や逮捕などで連絡がとれない場合は家族や同僚が事情を知っているかもしれない。
人間関係が原因で無視されているのが確実な場合、例えば遺産相続や離婚など法的な手続きが必要で家族から連絡をしても無視される場合などは、弁護士のような第三者から連絡するとちゃんと返事をすることがある。
・周辺の自動車や電車の人身事故のニュースを調べる。速報だと事故の被害者の名前は特定されていないことが多いけれど、性別と年代は公表されるので、特徴が合致していたら事故や自殺の可能性がある。事故車が潰れたり燃えたりして遺体の損傷がひどくて性別や年齢の判別がつかない場合や、身分証明書やスマホなどを持っていない場合は身元の特定に時間がかかる。
・名前をgoogleで検索するか、地元の新聞のニュースを見る。事件や事故の被害者や加害者になって、死亡したり逮捕されたりして身元が特定された場合はローカルニュースの記事になっている可能性がある。
・金欠の人や個人投資家や会社経営者が音信不通の場合、インターネット版官報の裁判所の公告から破産者の情報を閲覧(直近30日分は無料)して、破産していたら夜逃げした可能性がある。あるいは自殺している可能性もある。

▼自宅訪問▼
・自宅を訪ねてドアホン、ノックでの呼びかけをする。
・玄関が施錠されているか確認する。玄関が施錠されていなくて在宅の可能性が高いのに応答がない場合は病気や犯罪の可能性がある。例えば2023年の福岡県水巻町の殺人事件では、被害者の同僚が被害者と連絡がとれなくなったので警察に安否確認してもらったら、玄関が施錠されていなくて被害者は家の中で手足を縛られた状態で死亡しているのが発見された。
・一人暮らしの高齢者は風呂やトイレで高血圧とかで体調不良になることがあるので、玄関が施錠されていて呼びかけに応答がないなら風呂やトイレの外側からも呼びかけて返事があるか確認する。
・電気、ガス、水道メーターなどの数値の記録。二度目に訪ねたときに数値がどれだけ増えているか確認する。普通に生活していれば風呂やトイレを使うので、特に水道メーターのチェックが重要になる。水道メーターの数値がまったく増えていなければ室内で死亡しているか、あるいは引っ越したり旅行したり入院したりして生活実態がないかもしれない。数値が増えていれば人間関係が原因で連絡を無視している可能性がある。
・換気扇やエアコンの室外機が動作しているか確認。ペットを飼っている人は留守中でもペットのためにエアコンをつけているだろうけれど、ペットを飼っていない人ならエアコンをつけっぱなしで長時間外出しないので、エアコンの室外機が動いていたら在宅している可能性が高い。
・ポストに郵便物がたまっていないか確認。郵便物の中に督促状や未払いの公共料金の振込用紙があれば金銭問題の可能性がある。
・電気の点灯状況の確認。昼でも電気がつけっぱなしで在宅の可能性が高いのに応答がない場合は体調に問題があるかもしれない。
・雪国なら家の除雪の状況を確認。普通に生活しているなら仕事や買い物に行くために玄関や車庫の前は除雪するので、除雪されていなくて雪が積もりっぱなしの場合は何かしら問題がある。一人で屋根に上って除雪しているときに足をすべらせて落下したり、屋根から落ちた雪の塊が直撃したり、雪を捨てるための側溝に落ちたりする事故がときどき起きるので、除雪中に事故にあっていないか家の周辺を確認する。除雪が終わったらすぐ家に戻るつもりで玄関に鍵をかけていなかったりするので、玄関の鍵が開いているけれど室内に誰もいなくて呼びかけても返事がない場合は除雪中の事故の可能性がある。
・一人暮らしの農家は夏に畑やビニールハウスで熱中症になっている場合もあるので、畑の場所がわかるなら畑も確認する。
・隣人から生活音やうめき声や悲鳴や不審な物音や人物の出入りなどがあったかどうか情報収集する。例えば救急車で病院に搬送されたり、パトカーが来て逮捕されたりした場合は目立つので隣人が目撃している可能性がある。人づきあいが多い田舎なら近所の人が家庭の事情を把握している可能性がある。
・血痕、窓のヒビ割れ、鍵をこじ開けた痕跡などの事件や事故に関連がありそうな異変があるか確認。
・固定電話やインターホンがちゃんと動作するか確認する。固定電話やインターホンが壊れている場合は事件の可能性がある。例えば2019年の江東区のアポ電強盗殺人事件は犯人グループが通報を遅らせるために固定電話のコードを切って、録画するタイプのインターホンを証拠隠滅のために取り外している。
・車や自転車などの移動手段が家にあるか確認。電車やバスが移動手段になっている地域だと車や自転車が家にあるからといって在宅しているとは限らない。車や自転車が壊れている場合は、例えば外出先で事故を起こして頭を打ったりして、家に帰った後で体調が悪化した可能性もある。
・携帯電話の電源が入っているか、充電されているかどうか電話してみて確認する。携帯電話のバッテリーの容量やスペックやアプリの使用状況にもよるものの、スリープ時でも1時間あたり1%前後の充電が減るので、50-200時間充電しないままなら電源が切れる。ドコモなら電源が切れていると電波が届かない云々のメッセージが流れるので、呼び出し音が鳴る場合は電源が入っていて充電されている。警察の取得物の保管所や留置所なら携帯電話の電源を切った状態で保管されている。呼び出し音が鳴る場合は、熟睡していて電話に出ないとか、車を運転中で一時的に携帯電話を使えないとかで、後で連絡がとれる可能性がある。ただし自宅で充電しながら孤独死している場合もありうるので、携帯電話が充電されているからといって生存しているとは限らない。
・家の前で携帯電話に電話をかけてみて、家の中から着信音やバイブレーションの音が聞こえるかを確認する。携帯電話を自宅に置いて遠出する人はあまりいないので、家の中に携帯電話があるなら在宅していて寝ているか、体調不良で応答できないか、あるいは死亡している可能性がある。
・同じ洗濯物が何日も干しっぱなしになっていないか確認するため、洗濯物が見えるなら写真をとっておいて再訪したときの洗濯物と比較する。同じ洗濯物が何日も干しっぱなしになっていたり、雨の日なのに洗濯物を取り込まないでいたりする場合は何かしら問題があるかもしれない。再訪したときに洗濯物が取り込まれているなら生存していて、人間関係が原因で無視されている可能性がある。
・ペットを飼っている場合はペットの様子を確認する。例えば外で飼われている犬の糞が始末されていなくてうんこまみれになってやつれていたり、家の中から犬が吠える声がして鳴きやまなかったり、庭の水槽の魚が死んでいたりする場合は、飼い主が室内で倒れていたり外出先で事故にあっていたりする可能性がある。
・異臭がしないか確認。夏は死後2日、冬は4日後位からイカ焼きのような死臭がしはじめて、死後1-3週間で臭いがピークになる。硫化水素自殺の場合も異臭がするので、刺激がある腐卵臭がしたら有毒のガスを吸い込まないように避難する。
・換気扇や窓にハエがたかっていないか確認。大量のハエがいて悪臭がする場合は室内で死亡している可能性がある。
・気になるような異常がない場合は、訪問する時間帯や曜日を変えて在宅していそうな時間帯に何度か訪問してみる。
・遠方に住んでいたりして何度も家を訪ねるほど時間に余裕がないときは、付箋やマグネットシートにメモを書いてドアに貼っておいたり、メモを入れたレジ袋などをドアノブに結び付けておく(メモをドアポストに入れてしまうと相手がメモを見たかどうか確認できないし、几帳面でない人は頻繁にドアポストを確認しなかったりチラシと一緒にメモを捨てたりする可能性があるので、ドアポストには入れないほうがよい)。もし相手が数日間留守にしていても、家に戻ったときに確実に気づいて連絡してくるようにする。数日待っても連絡がなく、再訪してもドアに張ったメモがそのままなら、室内で死亡していないか確認するか、あるいは単身赴任や海外旅行や入院や逮捕など長期間家を留守にする原因を推測する。人間関係や金銭問題や転職が原因ですでに引っ越している可能性もある。

*相手が一人になりたいとか距離をおきたいなどの理由で故意に連絡を絶っている場合、しつこく返事を催促したり何度も訪問したりすると、相手を思いやっているつもりでかえって相手のストレスになったり、ストーカー扱いされて住居侵入罪で訴えられる可能性もある。例えば姑が息子の嫁に電話しても返事がないからとアポなしで訪問したらますます嫌がられるような場合がある。返事がないし部屋の中で倒れてたらどうしようとテンパっていきなり窓を割って部屋に突っ込まずに、冷静に病気や事件などの緊急性があるかどうかだけ判断して、緊急性があれば警察や消防に連絡して対処を任せて、緊急性がなければ様子を見たほうがよい。

●室内で死んでいないか安否確認するための連絡先
・友人や同級生や会社の同僚などの自分の家族以外が安否不明な場合は、まず安否不明な人の家族に連絡をとる。家族がアパートの保証人になっていたり、家の合鍵を持っていたり、連絡をとれない事情を知っていたりするので、家族と連絡が取れれば安否確認がはかどる。
一人暮らしの同級生が安否不明で親の電話番号がわからない場合、中学や高校の卒業名簿などで実家の住所と世帯の代表者の氏名がわかれば104の番号案内で電話帳に登録されている電話番号がわかり、安否不明な人の家族と連絡が取れる可能性がある。
安否不明な人に兄弟姉妹などがいる場合はFacebookの友人の一覧や、写真のタグ付けや、Twitterのフォローなどから家族を探して連絡が取れる可能性がある。
・アパートの大家や管理会社に連絡する。アパートに管理会社の看板がなくて管理会社がわからない場合はアパートの住人に聞くのが手っ取り早い。賃貸契約書から保証人になっている家族の連絡先もわかるかもしれない。あるいはすでに引っ越していたり、家賃を滞納したりする場合は大家が事情を教えてくれるかもしれない。ちなみに私の賃貸契約だと二か月間本人や保証人と連絡が取れない場合は私物を処分される契約になっているので、音信不通になってから二か月以上たった場合は遺書なども処分されているかもしれない。
・一人暮らしの高齢者や障碍者と連絡が取れない場合は民生委員が入院や介護施設への転移などの事情を把握しているかもしれないので、その地域の役場で民生委員に連絡してみる。個人情報保護のために居場所を知っていても教えてくれない可能性もある。
・掲示板やSNSなどでリストカット画像の投稿や自殺のほのめかしとかがあって自殺する可能性が高くても相手とあまり親しくなくて本名や住所を知らない場合は、警察に通報すると警察が掲示板やSNSの管理者に連絡して投稿した人を特定して救助するなりの対応をする。SNS管理者にIPアドレスの開示を要求→IPアドレスからプロバイダを特定してプロバイダ会社に契約者情報の開示を要求というプロセスで身元を特定すると思われる。IPアドレスの保管期限は3か月程度のようなので、古い投稿に対しては身元が特定できないかもしれない。
警察相談ホットラインは#9110で、電話をかけた地域の警察本部などの相談窓口につながる。助言や他の専門機関の紹介をしてくれたり、行方不明や安否確認の相談にも対応してくれる。黒電話などのダイヤル回線や一部のIP電話からは#9110につながらないので、その場合は警視庁総合相談センターの直通電話(03-3501-0110)にかける。受付時間:平日 午前8:30~午後5:15(各都道府県警察本部で異なる)、土日や時間外は当直や音声案内が対応。
・一人暮らししている人や身寄りがない高齢者などの合鍵を持っている家族がいない人が音信不通な場合は、警察に連絡して警察官の立ち合いのもとで鍵屋を呼んで家の鍵を開けてもらう(*警察官に安否確認の立ち合いを頼まずに鍵屋だけ呼んでもキャンセルされる)。鍵屋は安否確認時に必要な確認書類を準備しないといけないので、鍵屋には安否確認のための鍵開け依頼だと伝える必要がある。鍵開けの費用は依頼者負担で現地見積もりになるので、出張費用や鍵の種類やドア破壊の有無で費用は異なるけれど2万円程度の現金を用意しておく必要がある。

*友人が警察や消防に安否確認の対応依頼をしても、鍵を開けたり窓を壊したりする安否確認は親族や大家や管理会社から依頼されるとか、自殺をほのめかすとか室内でうめき声がするとか異様な臭いがするなどの状況でないと緊急性がないものとして対応してくれない可能性があるので、緊急性がないようならまずは安否不明な人の親族と連絡をとって親族から安否確認をしてもらう。

*大家や管理会社は入居者のプライバシーに配慮して、勝手に鍵を開けて不法侵入として入居者に訴えられるのを回避するため、自称友人や自称同僚に安否確認を要請されても自殺をほのめかす等の緊急性がないような場合は対応しない。親族の依頼でも親族間のトラブルの可能性を考えて大家がすぐには鍵を開けないかもしれない。大家や管理会社によって対応は違うだろうけれど、自分の身分や状況の緊急性を客観的に証明できるようにしておいたほうが大家に協力してもらいやすくなるかもしれない。

●部屋への立ち入り
・親族、大家、会社の上司などの依頼で警察官が部屋への立ち入りに同行する。
・部屋に立ち入るときに事件の証拠がなくなってしまうことがあるので、むやみに周りのものを触らないように注意する。
・異臭がして室内で死んで腐敗している可能性が高いときはマスクや手袋やゲロ袋や服の消臭スプレーなどを用意していく。特殊清掃の人によると孤独死する人はセルフネグレクトで汚部屋になっている場合が多いそうなので、汚れてもよいような動きやすい服装をして、足を汚したくない人は足を包むポリ袋を用意しておくほうがよい。遺体が腐敗している場合は蠅に付着した血液や排泄物や空気中の細菌などから伝染病に感染する可能性があるので、マスクや手袋などがない場合や、肌に傷口があって感染する可能性がある人は部屋に入らないほうがよい。
・自殺をほのめかしていた場合には硫化水素自殺や練炭自殺の二次被害にまきこまれないように換気に注意して、室内で気分が悪くなったらすぐに部屋から出る。一酸化炭素中毒の場合は一酸化炭素が空気とまざって部屋中に充満していて臭いがなくて気づきにくいので、特に高気密住宅では気を付けるほうがよい。風呂場やトイレなどの狭い個室に「硫化水素発生中」「有毒ガス発生中」などの張り紙が貼ってあってドアがガムテープでふさいで密閉してあったら、ドアを開けずに警察に対処を任せて避難する(家族が動転して自殺者を蘇生しようとして密閉されたドアを開けてしまうと、中に充満していた有毒ガスが室外に流れて助けようとした人が二次被害で死亡したり、避難していない近隣住民が有毒ガスに巻き込まれたりするので、絶対にドアを開けてはいけない)。
・2017年の杉並区のリフォーム業者の殺人事件で犯人が被害者を床下に隠したように、犯人が被害者の発見を遅らせようとして家の中の見つかりにくいところに遺体を隠すことがあるので、トラブルが起きていたり室内が荒らされていたりして事件性がありそうな場合や異臭がする場合は押し入れや物置や床下など通常は入らない場所も確認してみる。遺体の発見が早いほど死因や凶器を特定したり犯人の痕跡を見つけたりしやすくなる。
・怪我や病気の場合で救急車を呼ぶか様子を見るかで判断に迷う場合は#7119で救急安心センターに相談してアドバイスをもらう(ただし救急安心センターはまだ全国に普及していなくて首都圏や大阪周辺や新潟県や宮城県などの一部のエリアだけでしか使えないので、対応エリアか確認する必要がある)。

▼死亡している場合▼
・警察が発見者や近隣住民に事情聴取して、死亡者の家族構成や最近の様子などを確認する。
・警察が検死して死因を特定したり現場検証をしたりして、事件性の有無を判断する。

▼行方不明の場合▼
・室内に遺書や書置きがあるか確認して、行方不明になった動機や足取りを調べる。厚生労働省の​自殺対策に関する参考統計資料(PDF)​の平成27年における自殺者の自殺の原因・動機別の判断資料別の件数によると、遺書があるのが8507件、自殺サイト・メールなどの書き込みがあるのが1004件、生前の言動から自殺が判断できるのが9799件、該当なしが5872件で、自殺の場合は遺書やネットへの書き込みが残っている可能性が高い。殺人や誘拐を自殺や失踪にみせかけるために犯人が遺書を偽造したり遺言のメールを送ったりすることがあるので、筆跡や言葉遣いが本人のものか確認する。
・部屋にカレンダーや手帳などがある場合は予定が書きこまれているか確認。
・現金や預金通帳や印鑑や携帯電話などの貴重品を持ち出しているかどうか確認。自発的な失踪や夜逃げなら預金通帳や印鑑も持ち出しているかもしれない。
・ごみ箱からレシートを見つけるか、冷蔵庫の食材やゴミ箱の弁当の容器などを調べて日持ちしない食品の消費期限を確認したり、台所の生ごみの腐り具合を確認したりすると、いつ頃まで在宅していたのか目安がつく。
・パソコンや携帯電話が残されている場合はブラウザの閲覧履歴を見て、自殺方法や自殺場所について検索しているか、SNSや掲示板やオンラインゲームや出会い系アプリなどで誰かと連絡を取ってどこかに呼び出されているか、夜行バスや飛行機のチケットやホテルを予約したか、乗換案内で普段とは違う目的地への経路を検索しているか、などを調べる。使っていない古いAndroidスマホが残されていた場合でもロックがかかっていないならgoogleアカウントのマイアクティビティから現在使っているスマホの検索履歴がわかったり、googleカレンダーで予定がわかったり、他の端末を探す機能で現在位置がわかる可能性がある。ちなみに家族間でもパスワードがかかっている他人のパソコンやサービスにログインするのは不正アクセスに該当して、不正アクセス禁止法違反は非親告罪なので被害者の告訴がなくても警察が知ったら犯人を逮捕することができるので、行方不明の家族を探すための手段と法令遵守のどっちを優先するかは個人で判断すればよい。警察が残されたパソコンやスマホを丁寧に解析して行方不明者を探してくれるなら警察に捜査を任せればよい。
・携帯電話を使わない高齢者で親族の連絡先がわからない場合、年賀状や宅急便の伝票の控えなどで付き合いがある親族の連絡先がわかる可能性がある。
・マンションに住んでいる場合は管理会社に監視カメラの閲覧を申請する。管理会社ごとに監視カメラの運用ルールが違うので、行方不明の場合に管理会社が監視カメラの録画を見せてくれるかどうかは管理会社によって対応が違うと思われる。事件の場合は警察からマンションの管理会社に協力依頼が行って、江東マンション神隠し殺人事件のように捜査の手掛かりになったりする。警察でない一般人が監視カメラの閲覧を申請して協力してもらえるかどうかは不明だけれど、監視カメラの閲覧の申し出があった場合に理事会が閲覧の必要性を判断して、閲覧した内容は第三者に公表しないという条件で管理者の立ち合いのもとに閲覧させてくれるところもあるようなので、事情を説明すれば監視カメラを確認できるかもしれない。監視カメラの録画データの保管期間はだいたい1週間から10日くらいなので、事件性がありそうなときは録画が消去される前に早めに確認するほうがよい。最後の外出時の日時や服装や一緒にいた人などが確認できると探す時の手掛かりになる。例えば服装がわかると身元不明の遺体が見つかったときに身元の確認がしやすくなる。

●東京都および東京都住宅供給公社が定める入居者の安否確認のための入室の判断基準
(1)次の1~3の項目のうち、1つでも該当する場合、ただちに入室
・室内から応答があるが、扉が開かない。
・対象世帯が室内に在室しているのが明らかであるが、応答がない。
・室内から異臭がする。

(2)次の「住宅の状況」と「世帯の状況」に該当する場合、ただちに入室
≪住宅の状況≫
・応答がないのに電気メーターの動きが大きい、テレビがつけっ放し、昼間なのに室内の照明がつけっ放し、などの状況が確認される。
・郵便物や新聞が溜まっている。
・その他、通常の生活と相異する異変の情報がある。

≪世帯の状況≫
・対象世帯の世帯員に高齢者がおり、これまで現場の状況から推定される期間、留守(不在)にしたことがない。
・対象世帯の世帯員に障がい者がいる。
・対象世帯の世帯員に生命に係わる持病(人工透析など)や要介護(寝たきり、認知症など)の情報があるが、入院などの情報はない。
・生活を支える世帯員が一人のみで、他の世帯員が幼少など自ら救出を求めることができない。

(3)再調査時に、次の1と2に該当する場合、ただちに入室
1.現地調査以外の調査において、対象世帯の状況が分からない。
2.1の調査後、ただちに現地で行う再調査の結果、対象世帯の状況に変化がなかった(水道メーターの動きがなく、郵便物や新聞が溜まり続けている)

●行方不明者に関わる届出(捜索願)を出す
室内で死んでいないうえに携帯電話に連絡も取れなくて行方不明なら、行方不明者の親族、恋人、後見人や福祉事務所の職員が管轄する警察署に行方不明者に係る届出を出す。行方不明者発見活動に関する規則に警察がどうやって届出を受理して捜索するかが書いてある。特異行方不明者(犯罪、事故、自殺、精神障害で他人に危害を加える可能性、高齢者や幼児)の場合はすぐに捜査が始まるものの、一般家出人(自分の意志で行方不明になった人)の場合はすぐに捜査が始まらないかもしれない。身元不明の遺体と行方不明者の特徴が似ている場合には警察から身元確認のための連絡が来る。逮捕されて留置所などにいることが判明した場合も警察から連絡が来る。
捜索願とは別に失踪届があって、失踪届は行方不明者の遺産相続や離婚などの法的手続きをするために届け出る。捜索願を出しても行方不明者が見つからなかった場合は、普通失踪は7年間、特別失踪(戦争や船舶の沈没や震災などによる失踪、別名危難失踪)は危機が去ってから1年間たってから家庭裁判所に失踪宣告を申し立てすることで官報に「失踪に関する届け出の催告」が載って、期限までに不在者本人や不在者の生死を知る人から裁判所に生存の届け出がないときは失踪宣告がされて死亡したものとみなして法的手続きができるようになる。
NHKスペシャルで「#失踪 若者行方不明3万人」という番組をやっていたけれど、1年間で8万数千人が行方不明になるうちの4割が10-20代の若者で、若者は人間関係や仕事のトラブルを処理しきれなくなって家出をしがちである。8万数千人の行方不明者のうちの8万人は所在が確認されていて、行方不明になったからといってすぐに生命に危険があるというわけでもないので、一般家出人の場合は気長に待つとよい。
Channel NewsAsiaのVanishing without a traceというドキュメンタリーで蒸発を特集しているけれど、蒸発の場合は書置きがなくていなくなった動機が不明で捜索が難航するようである。例えば人間関係をリセットして誰も自分の事を知らない外国で人生をやり直したい人が蒸発して外国に行ってしまったら捜索範囲が広すぎて探せないし、不法滞在の取り締まりがゆるい国なら日本に戻ってこない可能性がある。
借金を踏み倒して夜逃げとか、不倫相手と逐電とか、事件性がないような民事の人探しには警察は介入しないので、その場合は探偵を雇うなりして自力で捜索しないといけない。

●行方不明の人を探す方法
全国指名手配のガチ逃亡者は警察でさえ簡単には見つけられない。山や海での遭難の場合も捜索範囲が広すぎて発見はかなり難しい。しかし探す手がかりが残っていれば見つかる可能性は少しはある。

・GPSから位置を探す。
山道やトンネルなどのスマホの電波が届かない場所でもGPSは位置を特定しているので、連絡できなくても相手のスマホの位置をを探す手掛かりになる。行方不明になった人のパソコンが自宅に残っている場合は、Googleアカウントのマイアクティビティのロケーション履歴からスマホの位置情報がわかる可能性がある。例えばドライブの途中で道の駅とかでロケーション履歴が途絶えていたらその付近で交通事故を起こしたかもしれない。市街地での事故なら目撃者から通報されて車のナンバーや免許証から運転手の身元が特定されて家族に連絡が来るだろうけれど、交通量が少ない山道で車が崖から落ちたり、港から海に転落した場合などは他の車が事故に気づかなくて事故現場がすぐに特定できなかったりする。そういうときにGoogleマップの道案内を使っていたら履歴でわかるので、そのルートのどこかで事故にあったかもしれないと推測できてやみくもに探すよりも見つけやすくなる。

・夜逃げした人に簡易書留を送って転居先の市町村を突き止めて住民票の開示請求をする。
引っ越し先を告げずに借金を踏み倒して夜逃げしても郵便物の転送届を出している場合、簡易書留を送れば配達記録で引っ越し先の管轄の郵便局がわかるので、そこの役所で住民票の開示請求をする。債権者は債務者の住所を知らないと訴訟できないので、相手が債務者だと証明できれば正当な理由として住所を開示してもらえる。

・夜逃げした人に子供がいる場合は子供の学校を当たる。
一家で夜逃げをしても子供はすぐに転校することはできないので、子供がまだ学校に通っているかもしれないし、子供の送迎に来たところを捕まえられるかもしれない。あるいは子供の転校先がわかれば学区から引っ越し先が絞り込める。

・SNSを調べる。
自分の意思で行方不明になった場合はSNSの更新が途絶えたりするけれど、裏アカウントをばれていないと思って普通に投稿を続けている場合がある。メールアドレスや電話番号からSNSのアカウントを検索したときに、本名ではないニックネームのアカウントがあれば裏アカウントかもしれない。
SNSに写真をアップロードしている場合は場所を特定する手掛かりになる。スマホの個人情報保護に疎い人の場合は写真にExif情報(撮影日時やカメラの機種名などの情報)が残っているかもしれないし、GPSがオンの場合は写真を撮った場所がわかる。あるいはExif情報がない場合でも、何気なく撮ったどこにでもあるような風景からでもビルや家屋のデザインの特徴、車のナンバー、店の看板、交通標識、朝日や夕日の方角とかからある程度場所を絞り込める可能性がある。Googleの画像検索だと似た画像を検索できるので、写真に写っているものを特定するのに役に立つ。

・懸賞金を出して情報提供を募る。
警察が指名手配犯や行方不明者を探すときには有力な情報を提供した人に懸賞金を支払っている。

・役所で尋ね人や迷子の放送をする。
子供や高齢者が行方不明になった場合には役所で年齢や服装とかの特徴を放送して、地域住民がその人を見つけたら連絡するように呼び掛けている。

・同業他社に回状を送る。
同僚に借金しまくったり会社の備品を盗んだりして職場に不義理をして行方不明になるような人はろくな職歴がなくていきなり未経験の異業種に転職するのは難しいので、同業他社に転職する可能性がある。同業他社の社長や社員と親しかったら、こいつが面接に来たら連絡ちょうだいと根回しをしておけば捜索網にひっかかるかもしれない。ホストとかの風俗関係は客のツケを踏み倒して飛んだりするけれど、ウェブサイトに顔写真が出るような仕事だと同業他社で働いているのを見つけやすい。風俗関係なら爆サイやホストラブとかの掲示板で情報収集ができるかもしれない。

・盛り場を見張る。
借金を踏み倒して音信不通になるような金遣いが荒い人の場合、急に生活態度を変えて趣味をやめることはできないので、クラブやパチスロや競馬場やキャバクラなどの行きつけの店に遊びに行っている可能性がある。後先考えずに借金をするような人は頭が悪くて脇があまいので、連絡を無視したらもう逃げ切れたと考えて人目を避けるような行動をとっていないかもしれない。行きつけの店のスタッフや常連客にこいつを見かけたら連絡してちょうだいと頼んでおくと見つけられるかもしれない。

・住み込みの仕事に聞き込みする。
旅館やパチンコや新聞配達やホステスやリゾートバイトなどは寮で住み込みで未経験で働けるところが多くて転職しやすいので蒸発した時の転職先になりやすい。しかし住み込みの仕事は全国どこでもあるので、目撃情報などで捜索範囲が絞り込めていないと探しきれない。

・炊き出しを見張る。
金欠でホームレスになった人や犯罪をして逃げている人はNGOや教会がやっている炊き出しで食事をとったり、まともな就職ができずに手配師から仕事をもらったりする可能性がある。

・車中泊しそうな場所を探す。
失職で社員寮を追い出されたりしても、車を持っている人はすぐにホームレスにならずに車中泊をしている可能性がある。車の車種やナンバーがわかる場合は、周辺の道の駅やショッピングモールなどの駐車料金がかからなくてトイレがあるところを探すと車が見つかるかもしれない。

・フリマのアカウントから住所を探す。
夜逃げや家出をしても、フリマやオークションサイトを退会せずに住所だけ変えて何か出品して資金源にしているかもしれない。高評価が多いアカウントを捨ててしまうと取引がしにくくなるので、たいていの人は規約違反でBANされない限りアカウントを維持している。そのアカウントのユーザーネームやIDが分かっている場合は、匿名配送でないときは商品を落札したり返品したりすれば現住所を確かめられる。ユーザーネームやIDが分からない場合は、SNSで過去にフリマで何か売ったり買ったりした報告があったら、その商品画像をGoogle画像検索で調べたり商品名を調べたりすればフリマの販売終了ページや取引評価からユーザーネームを特定できる可能性がある。物を盗まれたり借りパクされた後に相手が行方不明になった場合は盗品をフリマで売っているかもしれないので、盗まれたものを検索すると運が良ければ相手が見つかるかもしれない。

・相手をだまして住所を聞き出す。
夜逃げした相手のメールアドレスがわかっている場合、「××様にキャンペーンの懸賞の××が当たりました。発送するので×月×日までに住所を返信してください」とか「取引先から大量のビールもらったけど飲み切れないからほしいなら1ケース送るよ」等のメールを送れば、相手が金に困っているセコケチならひっかかって引っ越し先の住所を教えてくれるかもしれない。送るものは相手が好きなものやゲーム機やブランド品とかの換金しやすいものだと食いつきがよいかもしれないし、時間指定で適当な重さのごみを詰めた荷物を送れば受け取るところを確かめて身柄を確保できるかもしれない。

・身元不明死者情報を探す。
警察が公表している身元不明死者情報で身元不明遺体の性別や年齢や特徴や服装を公表しているので、行方不明者と特徴が似ている人を探すと死亡が確認できる可能性がある。

・官報で旅行死亡人の情報を探す。
旅行死亡人は自治体が火葬を済ませて遺骨を保存して官報の公告で引き取り手を待っていて、相続人はその費用を弁償する必要がある。
インターネット版官報は直近30日分は無料で、国立印刷局の官報情報検索サービスは有料。図書館で官報情報検索サービスと契約しているところもある。

●外国にいる人が音信不通の場合の情報収集の方法
知人が旅行や留学などで海外滞在中にFacebookに写真をアップしたり定期的に電話やメールをやり取りしていたりしたのに急に音信不通になると、事件や事故にあったのではないかと心配になる。危機管理意識が低い日本人が外国で携帯電話を盗まれたり、途上国だと停電や洪水で電話やネットなどのインフラが数日間使えなくなったりすることはよくあるけれど、それでも大使館や旅行会社を頼るなりして家族と連絡をとるはずである。ルーマニア日本人女子大生殺人事件やトルコの日本人女子大生殺人事件のように女性が犯罪のターゲットになったり、リタイアしてタイで暮らす高齢の日本人男性が殺害された事件のように貧困地域だと強盗殺人のターゲットになったりするし、警察の捜査がずさんな国もあるので、外国で音信不通になったときは事件も視野にいれたほうがよい。外国を一人旅していて音信不通になった場合は殺されて背乗りされた可能性もある。あるいは北海道で中国人女性が失踪して遺体で発見されたように、自殺するために最後に好きな国に行くというケースもある。
何日も音信不通で事件や事故にあった可能性が高そうなときは家族が現地の日本大使館に連絡するのが確実だけれど、もっと情報がほしいときはredditの各国のスレッドで情報提供を呼びかけるとよいかもしれない。redditというのは世界中の人が使っている英語の掲示板である。redditのローカルルールで個人情報の記載を禁止しているものの、ストーカーやいたずらではなくて緊急事態なのだとわかるような場合ならモデレーターが個人情報を削除せずに対応をしてくれるかもしれない。もし英語やその他の外国語がわからないならr/translatorスレッドで翻訳を頼むこともできる。
私が経験した例では、茨城県を旅行中の中国人青年と連絡が取れなくなったことを心配した中国の家族がredditのr/japanスレッドで彼のfacebookページを晒して情報提供を呼びかけていた。私はちょうどredditを見ていたので茨城のローカルニュースをチェックしたりして手がかり探しを手伝ったのだけれど、彼は一人でハイキングして遭難して携帯電話もつながらなくなってそのまま亡くなっていた。もしかしたら彼はLTE Band19非対応の中華スマホだと日本の山間部では電波が届きにくいことを知らなかったのかもしれないけれど、海外旅行者は現地のSIMやWiFiを使うだけでそのままスマホが使えるつもりでいるので機種ごとの対応周波数の違いは見落としがちである。たとえ死んでいたとしても、家族としては情報がまったくないよりは情報があるほうがよい。

●友達ではどうにもならないことがある
最近はネットやSNSやオンラインゲームだけで人間関係がつながっていて、友達のニックネームだけ知っていて本名や住所を知らなくて、実家も知らなくて共通の知人もいないという場合がある。いざ音信不通になったときに友達の本名や住所や家族の連絡先を知らないことの重大性に初めて気づいても手遅れである。友達が中学や高校の同級生なら卒業名簿とかPTAのネットワークとかで音信不通になった友達の親に連絡を取れる可能性があるものの、電話番号やSNS以外に何の手掛かりもないときは安否を心配したところで実際に取れる手段がない。SNSに自殺の仄めかしの投稿がある場合は警察からサイト管理者に確認するけれど、匿名のSNSなら身元を調べるのに時間がかかるし、本気で自殺するつもりなら救助が間にあわない。こういう場合はあきらめて相手から連絡が来るのを待つしかない。
LGBTのカップルは結婚した男女と同様の法的な権利を受けられないけれど、配偶者でさえないただの友達はどんなに仲が良くても法的な権利がなくて、上で書いたように友達という立場で警察や消防に連絡しても、個人情報保護やらストーカー対策やらで安否確認や行方不明届に対応してくれない場合がある。大事な友達に対しては電話やネット以外で安否確認の手段を持てるように、例えばお土産を送ると言って家の住所を教えてもらったり、暇なときに友達の実家に遊びに行って友達の家族と知り合っておいて、友達が音信不通になったときは友達の家族に連絡して安否確認を任せたりするとよい。

2023/6/9更新 三角猫

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このページが死ぬほど役に立ったので感謝の意を表明したくてしょうがなくていてもたってもいれれないという人はamazonのほしいものリストからなんか送るとよいですよ。何度も更新して100時間かけてこの記事を書いたのだよ。貧乏に耐えながら無給で記事を書いたので遠慮なくねぎらってよいよ。amazonのギフトの伝票とコメントは私が誰かの役に立った証として大事にとっておいてあります。
三角猫のチャンネルというYouTubeもやっているので、よければチャンネル登録をお願いします。貧乏なので登録者を1000人にして収益化したいのです。
Twitterの三角猫@catriangleからメッセージを送ることもできるよ。ギフトを受け取ったお礼はツイートするので、ちゃんとギフトが届いたか確認したいときはツイッターを見てください。
私が作ったみかんの妖精のLINEスタンプを買って感謝の意を表明してもいいよ。120円だよ。かわいいみかんのLINEを送るとみんな幸せになれるよ。























----------チラシの裏----------

私の場合は友やめ案件で、元友人Kに無視されて連絡がとれなくなっていたようだった。私がKに無視されるようになった原因はというと、Kは自己愛性人格障害の元ホストで付き合った女を金づるにして水商売で働かせてメンヘラにしていたどうしようもない奴で、Kの彼女のSがKと連絡が取れなくなったと私のところに相談に来て、私がSの側に立ってメンヘラになったSの自殺を思いとどまらせようとしていたらSもろともKに絶交されたようである。
そんでSに依頼されて一緒にKの家を訪ねて洗濯物が変わっていたのを見て生存確認をして、KがSと私を意図的に無視していることがはっきりしたので、私はKともKの友人たちとも関わらないことにした。Kは高校の同級生で長年付き合いがあったものの、別れの言葉や記念品の贈呈や馬の鼻向けさえなくて無視されて突然友情が終わるのだから人生は面白い。SはKを殺したがっていて、私はKが殺されても自業自得だと思うものの、Sが殺人犯になってしまうのはバッドエンドなのでいちおうやめるように説得した。Kが殺されずに済んだのは私のおかげなので礼くらい言ってほしいもんである。この件で安否確認の連絡さえも無視するKの態度が常識外れでおかしかったので何かの障害じゃないかと思って症状を調べたら、ようやくKが自己愛性人格障害だと気づいた。おまけに反社会性もあって、中国人と朝鮮人を見下す対象にして平気でヘイトスピーチをしていたので、一部のネトウヨの異常な攻撃性は自己愛性人格障害によるものなのかもしれないなあと納得した。
ちなみに女性がサイコパスな男性に惹かれるのは、くず男と付き合ってくずな子供を産むほうが遺伝子を残す可能性が高くなるからだというようなことを脳科学者の中野信子が言っていた。女性がくず男に魅力を感じて付き合うのは本人の自由だけれど、私はホストが女性を金づるにしたあげくに金がなくなると手酷く捨てるやり口を知っているので、不幸になりたくなければ人間のくずと付き合うのはやめたほうがいいよと忠告しておく。しかし恋してラリってる女性は忠告を無視して人間のくずと付き合って自分が不幸になって後悔するまで気づかなくて、そういう見る目がない女性が少なからずいる。Jorja SmithのTeenage Fantasyという曲があるけれど、あんな男と付き合うのはやめとけと家族に反対されると逆に恋愛に燃え上がってしまうもんである。別れる頃になって周りに相談しても、だからあれほどやめとけって言ったじゃんよーとあきれられてまともな友人が離れていくので、くず男と付き合うのは本当にやめたほうがよい。刺青を見せびらかして一目置かれようとしたり、派手なファッションで注目をあつめようとしたり、夢を公言する割に努力しないで夢を語るだけで何者かになったつもりで悦に入っていたり、学歴厨で低学歴をやたらと馬鹿にしたり、金持ちになって称賛されたくて異常に金儲けに熱心で怪しい仕事に手を出したり、他人に共感できないので他人の苦しみには無関心だったり、金や物をあげて恩を売って相手をコントロールしようとしたり、ブスだのバカだのと言って自尊心をなくさせて相手をコントロールしようとしたり、有名人や金持ちとのコネを自慢したり、SNSや口コミサイトで必死にイイネを集めようとしたり、嘘をついて責任を他人になすりつけて自分の失敗を認めようとしなかったり、異常なほど他人を見下して自分のほうがすごいという態度をとったりして、中身がないのに上辺を飾って賞賛を集めたがって自分のことしか考えていない人は自己愛性人格障害の可能性があるので気をつけたほうがよい。TOMOROというタレント気取りの実業家が恐喝で逮捕されたけれど、私の元友人Kはこういうタイプで、社交的で人脈が多くて面倒見がよく見えていろいろな仕事に手を出して多才で派手でオラオラしていてぱっと見ると魅力的に見えるけれど、実際は自分をよく見せるために人脈を利用して相手を手駒としてコントロールするために面倒を見て、信念がなく儲かりそうな仕事や目立ちそうな仕事をころころ変えていて時流に乗って一時的に儲かったり偉い人に取り入ってかわいがられたりすることがあっても大成しないタイプなので、歳をとるにつれて自己中心的な幼稚さが見抜かれて人が離れていく。障碍者を大量殺人した植松聖も起訴後の精神鑑定で自己愛性人格障害と診断されていて、子供の頃は明るくて元気な人と見られていたらしいけれど、大人になったら刺青を入れて整形して髪を染めて言動がおかしくなっていったそうな。自己愛性人格障害の人は自分のことしか考えていなくて、対等な友人はいなくてあらゆる人間関係が利用相手にすぎず、わがままな欲求に応じたらそのぶん見返りがあるわけでもなく便利な存在として利用されて、利用価値がなくなったら役立たずとして見下されて無視されて切り捨てられるだけなので、相手が自己愛性人格障害だなと気づいたらあまり関わらないほうがよいよ。
ちなみにその後Sも音信不通になって、生きているかどうかもわからない。


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